チーズとコーヒー

主に宝塚歌劇、時々読んだ本

くまにさそわれて散歩に出たい

早霧せいなさん、咲妃みゆさんらが最後の宝塚の舞台に立っているとき、わたしは家でチーズ片手に本を読んでいた。

 

その中の1冊が川上弘美さんの『神様』。

 

1度、図書館で借りて読んでわりと好きだなあと思った。

しかし、なんだか無性に「神様」や「夏休み」「離さない」が読みたくなり、手に入れた。

 

「神様」は、文章がするすると読めるというか、リズム感がよく、「読む」という行為自体が楽しいお話だと思う。

ページ数にして10ページと短いのだけど、妙に印象に残る。

そしてわたしも「わたし」のようにくまにさそわれて散歩に出たい気分になる。

多分、「くま」と「わたし」がのんびりと河原でおいしそうなお昼ごはんを食べたり、昼寝をしたりしているのがいいんだろうなあ。

 

「夏休み」は、3匹の梨の妖精のような生き物(?)のうち1匹が自分はだめなの、いろいろだめなのと言っているのが気に入っている。ああ、だめだよねーとなぜか共感する。

 

「離さない」は、人魚に魅入られてしまう話なのだが、怖いもの見たさでつい、という感じで読んでしまう。

 

わたしの中で小川洋子さんといえば『薬指の標本』がお気に入りであるように、川上弘美さんの作品は色々読んでも結局は『神様』が一番好きになりそうな予感がする。

 

とりあえず、お弁当をもってどこかへピクニックにでも行きたいな。